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会議室は居心地が悪く、山と積まれた資料はフォーマットがパラパラで、ロゴの位置さえあっちこっちにという始末。
既存の会社案内やらウェブページやらの資料を拝見させてもらい、私は「それ」が「例の危険パターンである」ということに気付いたのです。
それは、どこかで見たことがあるような無個性のロゴマークに、マークのデザインとはどうも不似合いな日本語社名ロゴタイプで、英文のロゴは媒体ごとに斜体がかかったり、フチ文字になったりしていました。
不必要に厚い紙に、名刺を差すための切り込みポケット付きの表紙で作られたこの会社概要は、コンテンツがおざなりの割に明らかに印刷費を掛けすぎたと思われました。
中間マージンを取ってビジネスをしていたのが、印刷業系のブローカー営業だったのでしょうか。
時代感がある殺伐としたCG画像が燦然と輝く、見開きページは、どう考えても昭和の香りが漂い、ポジをなくしたためか反射原稿からスキャンしたような商品写真は、モアレが酷いものでした。
課長さんに「これら(既存の会社案内やウェブ)の大元となっているものは80年代、いえ、もっと前に制作されたものではないですか」と聞いてみると、実際にそうであり、古いものを改訂して今に至っているようです。
そして、現状のウェブサイトを拝見すると、どこに何があるのか、写真も何が何だかよく分かっておらず、使いづらいという。
それは検索エンジンを過剰に意識したウェブページで、あまり誠実でない業者の言うとおりに作ってしまったように思えました。
大量のテキスト情報には、太字と斜体とアンダーラインがあちこちにあり、どこから何を読んだらいいのか分からない状態です。
しかも、それらは他の紙ツールとの連動が全く取れておらず、担当者も気にしていない様子でした。
これだったら、こんなつぎはぎにお金を掛けずに、コンテンツをきちんと作り直したほうが、明らかに安上がりな状況で、課長さんもそのように感じていたようです。
80年代から90年初頭に起こった、日本史上空前のCI(コーポレイトアイデンティティ)ブームは、当時のバブル経済のまっただ中で、内外の影響を受け規模に関わらず多くの企業がCIを導入したことにより起こりました。
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